今日かずちんが午後から出勤するというので昨日は夫婦で夜更かししていた。そろそろ寝ようかなんて考えてたらテレビで面白そうな番組がやっていた。あまりに衝撃的だったので、番組の内容をしたためておこうと思う。
森下さんの奥さんは、日頃何者かによる嫌がらせに苦しんでいた。庭の家庭菜園は謎の薬をまかれて枯れはて、外出すればしたで帰ってくると「呪」「毒」「裏切り者」「×」などと書かれたビラが玄関に張られ、庭にはゴミが巻かれている。
スタッフが、心当たりは?と聞くと、隣人のUさんが怪しいと奥さんは言う。取材の合間にも隣人宅から謎の狂言が大音量で流れていた。ゲンキ君という息子と二人で夕食を食べている最中も狂言が突然流れ出す。異様な雰囲気に包まれた。そこに森下さんのご主人が帰宅。奥さんがUさんと話して欲しいと懇願するも、ご主人は「明確な証拠がないと」と渋る。 Uさんは一年前にご主人をなくしており、そのあたりから森下さん一家を新興宗教に誘っていて、それを断ったことが動機なのではないかとのこと。奥さんがスタッフに監視カメラを置いて欲しいと頼む。
なぜご主人は渋る?奥さんが悩んでるんじゃないか!すぐに行ってやれよ。そんなことを思いながらみていた。世の中にはこうして近所のこととかを全部奥さん任せにするめんどくさがりの男がいるもんだね。プンプン しかしここで渋るのがまたポイントなのだ。カメラによって隣人トラブルということを証明するのが重要だったのだ。
そこで、スタッフは家庭菜園と、玄関、庭の計三箇所に隠しカメラを設置した。設置から五時間ほど経ったあたりで、ヌルーっと庭に現れ周囲を確認し、大きなゴミ袋二つ分をぶちまけるUさんの姿。家庭菜園にペットボトルに入った薬をまくUさん、ビラを何枚も何枚も玄関に貼り付けるUさんの姿が確認された。満足げに窓辺でタバコをくゆらし、火がついたままのタバコを森下さんちに捨てる。森下さんの家に向かって宙に「×」の字を切るUさんの姿。
そこでまずスタッフがなぜそういうことをするのかUさんに問いただそうとするが、突然スタッフに向かってホースの水をまき始める。 面食らったスタッフはUさんを説得。なんとか取材の応じてくれる方向へ話はいった。
ここもポイント。ほんとだったら絶対に取材なんて受けないよね。それを受けて、Uさんの変人さアピールこれも重要なのだ。
Uさんは「あの家には悪霊が取り憑いている」という。「旦那さんは会社の女性を不倫をしているし、奥さんもそのことを知って憎んでいる。」「あの一家が越してきてからうちにも災いが・・・」 仏前には「×」と書かれた額縁。コーヒー好きだったUさんの旦那さんの遺影の横には茶色のマグカップが置かれていた。 突然謎の呪文のようなものを唱えるUさん。「呪い殺してやる」
Uさんのご主人はコーヒーが大好きな人だった。周囲の人たちからはご主人は奥さんの新興宗教に悩んでおり、Uさんに呪い殺されたという噂も流れていた。
その晩森下さんのご主人は「この監視カメラで証拠と言えるでしょうし、警察へ行こうと思う」という。しかし、突然ご主人をひっぱりカメラから離れた場所で奥さんは、「警察なんかいったらあのことも聞かれちゃうよ?」「まずUさんと話し合おう」という。「あのこと、絶対Uさんテレビの人たちに話してるよ」と。 しかしご主人は「聞かれたってかまわないよ。終わったことだもん」という。すると奥さんは突然泣き出して「あなたがあの女とあんなことになるからこんなことになるんじゃない!」と怒る。 その場を離れるご主人。やはりご主人は職場の女性を不倫していたのだろうか・・・
ここもポイントですね。だって、普通そんな会話、おっかけてかないでしょ、カメラも。ここで重要なのは、「警察に行かない」ということ。話し合いにUさんの家に行くというのがポイントなのです。
場面は変わって、楽しく朝食をとる森下さん一家。その日の午後にUさんの家に話し合いに行くというのです。ご主人がコーヒーの入ったマグカップを手に持っていると突然ゲンキ君がふざけて突進。コーヒーがこぼれる。それを奥さんが叱る。「パパごめんね、コーヒー新しいの入れる?」「新しいの入れる?」とやけにコーヒーにこだわる奥さん。 二人は出かけていった。今日の話し合いはカメラにおさめたくないという。そこでスタッフは森下さんの家でゲンキ君とお留守番。絵を描いているゲンキ君。飼っているカマキリ(おそらくつがい)を楽しそうに眺めている。
ここで私は本来、決行はこの日だったはずなのに、ゲンキ君がコーヒーをこぼしてしまったがために失敗したのだと判断する。その結果、話し合いは「取材拒否」。普通、顔出しOKだし、隣人の顔、隣人の取材まで決行したスタッフが、この話し合いを取材しないわけはないと思う。しかし、奥さん的には今日は何も起こらないのであえて取材の必要はなかったのだ。 しかしゲンキ君のスケッチブックは「×」印だらけで怖かった。
話し合いから戻ってきた二人。円満に話し合いは済んだらしい。良かった良かった。
当たり前だ。今日の話し合いは意味がないんだから。
しかし一ヵ月後、ゲンキ君はUさんから貰ったドーナッツを食べて高熱を出してしまった。害が子供に及んだということで、興奮状態の奥さんはご主人にもういちどUさんと話し合ってと迫る。「あの女と浮気してるから子供が死んでもいいんでしょ??」となじる。 奥さんに罵倒され、マグカップに入っていたコーヒーを飲み干し、Uさん宅にご主人は向かった。 カメラもあわててついていくが、Uさんの奥さんが「何勝手に撮ってるのよ!」というのでカメラは窓の外から二人の姿を映すことにした。
これは、このようにスタッフがちゃんと外から二人の姿を押さえるのが重要なのです。高熱を出してるのに医者にも連れて行かない森下さんの奥さんも怪しいですね~。
森下さんのご主人が懸命に話し合おうとするのに、突然例の謎の呪文を唱えるUさん。すると、ご主人が倒れた。呪文の調べにあわせるように苦しんでいる。「ヤバイヤバイ」とカメラがUさんの家に入る。すると泡を吹いてご主人は倒れていた。あわてて外に出て救急車を呼ぼうとするスタッフ。心配そうに窓から見ている森下さんの奥さんとゲンキ君。
高熱を出しているはずのゲンキ君がなぜおきているのか。そして二人の手が空を「×」印でなぞっているように見える。
その二時間後、森下さんのご主人は死亡。そのため奥さんの希望によりこの番組はお蔵入りになってしまったようだ。(撮影されたのは2003年)
死亡を確認した医師に取材。「心臓麻痺です。殺人はありえない。」ときっぱり。
医師の後ろに掲げられた「×」とかかれた額縁。医者もグルだね。
そして数ヶ月後、スタッフは夫を失い、引越した森下さんを尋ねる。「今はまだ夫の死の実感がない。いろいろあったけど、これから二人でやりなおしたい」と述べる。
ゲンキ君のかまきりが一匹になっている。オスをメスが食べてしまったのだ。その画面に捉えられた額縁に入った「×」の字。それの意味するものは・・・
隠しカメラには森下さんのご主人が夜誰かと抱き合う姿が捉えられていた。Uさん、医者、森下さんの新しいマンションに共通する「×」の字の額縁。ご主人が最後の話し合いに行く前に飲み干したコーヒーのマグカップはUさんちにあったものではなかったか。森下さん夫婦が最初の話し合いに行ったときにゲンキ君がスケッチブックに書いていたのも「×」。そしてご主人が倒れたときに、Uさんと同じように森下さんの奥さんとゲンキ君も空に「×」を描いていた。
番組の最後、「この番組はフィクションです。以下の人物は実在」と森下さん一家、Uさん、医者以外のテロップ。そして「真実は見えましたか?」と問いかける。
非常に良くできた番組で鳥肌が立った。
要するに、森下さんのご主人以外は全員グルで、浮気に悩んだ奥さんが、Uさんに相談。Uさんの旦那さんと同じ方法で殺すことになったのだろう。だから隣人トラブルは全て本当の問題を隠すための隠れ蓑だったのだ。
放送禁止4 というのだから1.2.3もあるのだろう。見てみたい。深夜だったことも手伝って、すっかり怖くなってしまった。まだ見ていない人もまた放送されたら見てみるといい。ほんとよく考えられた素晴らしいドキュメンタリー風の番組だった。推理するのも楽しかった。
関係ないけど、放送禁止4って口にだして言うとHGっぽいね。
放送禁止フォーーーーー!!!
*妙な行間には白文字でネタバレ・私の解釈が書かれています。
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