退院してきてから明日で一週間になる。
まず、産んだときのことをしたためておこうと思う。
いやあ、すごい経験でした。まず、5/31に子宮に風船をいれ、誘発剤と抗生物質を投与し始めおなかに分娩管理装置をつけられた。
この風船を入れるというのがものすごく痛かった。この時点で人生で一番痛い痛み。
風船はけっこうきいて、二時間ほどで子宮口が5センチまで開いて抜けてしまった。
そのころ、胎児の心拍が弱まり、私自身も少しおかしくなったのか酸素を吸入する。ちょうどその瞬間かずちんが到着し、青い顔で私のことを見下ろしていた。酸素を吸入するのはほんの30分ほどだったので敢えてそこに到着したかずちんはすごい。無駄に心配していた。
昼をすぎてもまったく陣痛がつかない。ちょっとは痛いんだけど、まだまだたぶん陣痛とはちがっていたんだと思う。しかし、痛いことは痛いので昼ごはんは食べられず、かずちんに食べてもらっていたら「食べないともたないよ!!」と助産師さんの怒られる。あわててかずちんはサンドイッチやおにぎりを買ってきて私に食べさせた。
その後、その日は6時で終了。かずちんが消灯時間までいてくれるというので楽しくおしゃべり。その間、隣のベッドで陣痛に耐えていた女性がLDRに運ばれていった。およそ2分刻み位まで陣痛室にいたことになるが、なかなか痛そうな感じでちょっとうめき声をあげていた。
その日は風船が痛かったのと点滴が太くてつらかったくらいで終わった。
次の日、かずちんが到着する前から作業が開始された。その日の回診のお医者さんはとても内診が痛い。うめいてしまった。点滴で誘発剤をうつ。昨日よりもかない速いペースで私の体内に注がれていく。
かずちんと私の母もついて、のんびりするが、なにぶん赤ちゃんの心拍の関係か、右向きでしか寝かせてもらえず、その体勢を維持するのがつらい。
そしてお昼ご飯が届いた。なんとなく食べないと持たないなという気がしたので食べた。いや、ほんとのところ、カレーだったから食べた。大好物だもん。
11時09分。おなかがいたーーーい。
これが陣痛か??
と思いながらもカレーを食べ続ける。
おや。
またいたーーーーい。
五分置きに痛い。
その後、陣痛はホラーな速さでどんどん進み、12時49分にはもう二分か三分刻みでいたくなっていった。
本で読んだのと、お母さん教室で習った呼吸法を試みるけれど、とても痛い。
かずちんはやさしく話しかけ微笑んでいるけど、それに微笑み返すこともできない。
昨日となりのベッドにいた人は相当我慢強い。私はその人がうめき声で絶えていた同じころに「もうだめだー」だの「いたいー」だの大声で叫んでいた。
1時も回って助産師さんが「夕方には生まれるでしょう」という。
愕然とした。夕方までこのまま痛いのか??
その後なんどか陣痛に耐え、内診をしてもらうと子宮口が8センチまで開いていたのでようやくLDRに移してもらえた。
移ってすぐトイレに行ったが、用を足している間にも陣痛はやってくる。
そしてLDRのベッドでも右向きで陣痛を耐えるが、どうしてもいきんでしまう。おなかに力がかかる。いきみを逃すため、かずちんに背中をさすってもらい、お尻を押してもらう。
なかなか大変な作業だ。2分おきから先は、絶え間なく陣痛が来ている様な感じ。
おそらく、胎児の心拍が相当下がっていたのか、助産師さんが、突然手で子宮口を広げると言い出す。深呼吸のあと、おしりをちょっと持ち上げるようにいきんでください。とのこと。やっといきめる!少しうれしくなった。三度ほどいきんだころ、どうやら手で子宮口を10センチまで広げてくれたようだが、まったくそんな感覚はない。
「じゃあ、二回深呼吸してうーーーんとながーくいきんでみましょう。」
よし!!いきむぞ。
何回かうーんうーんといきむとかずちんが「お!」と一声。たぶんちらっと頭が見えたんだ。やった。もうすこしだ。
うーーーん。
でもなかなかでてこない。
そこで先生登場。
ああ、会陰切開ね。知ってる知ってる。本で読んだ。いいから早くきって、この痛さから開放してください。祈るような気持ちで先生の作業をまった。
「七時の方向にいきます。」
バチンバチンバチンバチン
はげしい音がして、どうやらきられたようだ。
切られたあと、すぐに陣痛がやってきたので、教わったとおりにいきむ。
すると、なんと私の右側に女性がたち、私のいきみとともに上から私の腹をぎゅうぎゅうと押し始めた。
うーーーーーん
といきんだ瞬間
「びゅーーん」と私のおなかから赤ちゃんがすごい勢いで出てきた。
すごい!
私、一回いきんだだけで頭も肩も手足も全部出した!!
と自画自賛。
しかし、はたからみていたかずちんによると、先生が会陰を切った後、器具を入れて吸引したとのこと。腹の子はへその緒をぐるんぐるんに首や頭に巻いていて、泣き声を出さなかった。かずちんは、それをみて、赤子はもうだめだと思ったそう。
まあ、とにかく終わった。
吸入器で気道を確保され、泣き声をあげた赤ちゃんはすぐさま私の胸に乗せられた。
二重まぶたで割りとくっきりとした顔だった。
横で添い寝をしながら、私は切られたところを縫われる。これがまた相当痛かった。
これに耐えている間に、母が「娘の顔色が悪いんです。」と訴えた。
あわてて血圧を測られる。上が77。ちょっと低すぎる。
赤ちゃんを引き離され、私はヘモグロビン注射と心電図とで病人のようになった。かずちんはその間赤ちゃんをビデオで撮影してくれた。
3126グラム。50.3センチの元気な男の子。
通常2時間しかいられないLDRに、私は貧血のおかげでさらにもう2時間いることができた。800ccの出血だったそう。
その後、私は担架で運ばれ、入院室へ。
尿道カテーテルを入れられ、点滴をし、体中筋肉痛で動くこともできないのに、なぜか目がさえて寝ることもできなかった。
次の日に、自分で書いて出生届をだすというかずちんを必死で引きとめ、おきて出生届を書いたことが信じられないくらい、体中が痛かった。
とりあえず、以上が陣痛・出産レポートです。
入院中の生活もおいおい。
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